開催日時/2019年9月

6日(金)Aプログラム 18:30 ~第一部 Asia Festival Exchange
第二部 ケダゴロ『sky』
7日(土)Aプログラム 14:00 ~第一部 Asia Festival Exchange
第二部 ケダゴロ『sky』
7日(土)Bプログラム 19:00 ~Renana Raz『WART』
8日(日)Cプログラム 14:00 ~大駱駝艦『罪と罰』


開催会場
Aプログラム 秋田市にぎわい交流館多目的ホールAU Bプログラム 秋田市文化会館小ホール Cプログラム 秋田市文化会館大ホール


入場料
A・Bプログラム入場料 前売り2500円 当日3000円 高校生以下無料(但し、未就学児童は入場できません) Cプログラム入場料 前売り3500円 当日4000円 高校生以下無料(但し、未就学児童は入場できません) 全公演通し券 6000円


Aプログラム

Asia Festival Exchange Vol.2

昨年第一回が開催された『Asia Festival Exchange』。
これは韓国のSCF、NDA、シンガポールのM1コンタクト コンテンポラリーダンスフェスティバル、香港のダンスエクスチェンジ、台湾高雄市の台湾ダンスプラットフォーム、そして福岡ダンスフリンジフェスティバルとの提携によって行われるアジアのダンスフェスティバル交流プログラムです。
昨年は韓国の二つのフェスティバルからだけの招聘でしたが、第二回開催の今年は韓国SCFからE.DANNAの『That’s only world my life』、NDAからJJBRO×MOMUROの『A MEEL TABLE』、シンガポールM1フェスティバルから芸術監督クイック・スイブーンの『Pure』、そして福岡ダンスフリンジフェスティバルからはTABATHA(タバサ)の『マニュアル』を招聘いたしました。
来年以降は香港エクスチェンジ、台湾ダンスプラットフォームも加わって文字通りアジアのダンスフェスティバルのネットワークが出来上がります。
さらには、各国のダンサーを相互招聘しあい、共同で作品を作り上げる相互滞在制作プログラムも始まります。
『踊る。秋田』は東京を経由することなくストレートに、そしてダイナミックにアジアのダンスシーンにつながっていきます。

E.DANNA『That’s only world my life』(韓国)

振付Lee,Se Joon
出演Lee,Se Joon、Kim,Hak Su、Yoon,Dae Ryun


作品コメント
世界は一発の核爆弾によって壊滅的な打撃を受けた。
その時、残された私達はどのように生きていくのか。
これは、あなたの想像を遙かに超える極限の世界。


フェスティバル・ディレクターからの一言
E,DANNAの各メンバーは韓国の有名なストリートダンサーおよび振付家である。彼らはこれまでの、ともすれば独りよがりで難解な表現に偏りがちなコンテンポラリーダンスの表現形式に疑問を持ち、直感的に観客の心に訴えかけるようなパフォーマンスを生み出そうとしている。私はこの作品を昨年のSCFで選んだのだが、彼らの新しい表現に心を動かされたディレクターは他にも大勢いて、彼らは結局世界5カ国のダンスフェスティバルに招聘された。

TABATHA『マニュアル』(日本)

振付岡本優
出演岡本優、四戸由香、岡本優、四戸由香
映像中瀬峻介


作品コメント
“何もない”“説明出来ない”ものを形にする実験。実験用ラット(ダンサー)に薬品や外部刺激を与え反応を見ていく。共通の説明書(振付)と各々にタスクを与え、ダンサー自身も実験を試みた。ダンスは形? 肉体? ダンスとは何か? 違和感から生まれた、私のダンスマニュアル。


フェスティバル・ディレクターからの一言
岡本優をはじめとする四人のダンサーは正統派モダンダンスのスキルを持つ優れた踊り手達だ。にもかかわらず「全員めがねの爆発ダンス集団」というキャッチフレーズ通り、彼女たちは常にめがねをかけて踊ったり、とても奇抜で斬新な衣装をまとうなど、いつも「正統」にあらがおうとしている。それはもしかしたら自分たち自身への切ないあらがいなのかもしれない。そしてその「あらがい」の中から、少しずつ新たな地平が見え始めている。私はその彼女たちの「あらがい」に、大いに期待している。

JJBRO×MOMURO『A MEEL TABLE』(韓国)

振付Lee Gayoung,Pyo Sangman,Song Songhee,Ahn Kyum.
出演Lee Gayoung,Pyo Sangman,Song Songhee,Kim Hyunho.


作品コメント
「ミールテーブル」は現代社会における私たちの日常生活のミニアチュールです。日々の食卓と労働の連続した繰り返しの中で、私たちが失ったものについて考えてみたいと思います。


フェスティバル・ディレクターからの一言
JJBRO×MOMUROは、ピョ・サンマンとソン・ソンヒ のJJBROと、アン・ギョムとイ・ガヨンのMOMUROという2つのダンス・カンパニーのコラボレーションプロジェクトグループである。
JJBROは一昨年の「土方巽記念賞」のファイナリストとして秋田に来ているので、ご記憶の方もいるかもしれない。
作品名の”A Meel Table”は、あの懐かしい「箱膳」だ。私も作品の始めはただノスタルジックに観ていたのだが、しだいにそれが乱痴気騒ぎの様相を呈してきたかと思うと、やがて祭りの後の死を予感させる悲しい静けさが訪れる。朝鮮半島の伝統的旅芸人集団「男寺党(ナムサダン)」を彷彿とさせるような郷愁に満ちた作品である。

Kuik Swee Boon『Pure』(シンガポール)

振付Kuik Swee Boon.
出演Anthea Seah, Billy Keohavong.


作品コメント
『ピュア』は、家族と社会を両立させることの複雑さを検証します。私たちは自分の行動を決める自由を持っているにもかかわらず、他者との共存から逃れられない限り、否応なく社会の流れの中に引きずり込まれていきます。それは、社会形態や文化の違いにも関係なく、まったく同じものなのです。


フェスティバル・ディレクターからの一言
Swee Boonの作品はいつも美しい。それはSwee Boonの作品作りにおける姿勢が、まさに” Pure”だからだ。しかし、その分だけ、いつ壊れてしまうかわからないもろさ、はかなさを秘めているようにも思える。そのもろさやはかなさを、彼の作品の弱さとみるか魅力とみるか。それによって彼の作品世界は大きく様相を異にするだろう。もちろん、私はそれが彼の最大の魅力だと思っている。

特集 ダンスと演劇の境界線

ケダゴロ『sky』

振付下島礼紗
演出助手天満星南
出演ケダゴロ(下島礼紗、伊藤勇太、小泉沙織、中澤亜紀、志村映美、秋田満衣、末次杏子、末次杏子、水口結、平田祐香、宮本蓮生、水澤茜嶺、木頃あかね


作品コメント
「総括」の名の下に、多くの同志をリンチ殺害した、連合赤軍事件。この事件からインスピレーションを受けた私の勝手なイデオロギーの創作。稽古場では、生み出された曖昧な物事をそれで正当化し、仲間達と共に本番を目指してきたのだ。


フェスティバル・ディレクターからの一言
下島礼紗は一昨年の「土方巽記念賞」のファイナリストとして来秋し、『オムツをはいたサル』こというソロ作品を披露した。あの作品は、幼い頃オウム真理教事件から礼紗自身が受けた衝撃を、栗本慎一郎の『パンツをはいたサル』を援用して解読しようとした意欲作だ。「人間はパンツをはいたサルだそうだ。でも、私はまだパンツさえはけていない、言ってみればオムツをはいたサルだ」という自己認識が凄い。その礼紗が、そこから更に思索を深めてオウム真理教事件から連合赤軍事件の集団的狂気まで遡って群舞作品を作った。連合赤軍事件の集団的狂気とこの作品の創作過程は完全にリンクしている。こんな身体を張ったギリギリの表現を全メンバーに体現させるなどということはなまなかな振付師の出来ることではない。礼紗のあの小さな身体のどこにこんなエネルギーが潜んでいるのだろう。若い女性ダンサーが紙オムツを履き、尻を丸出しにして平手打ちを食らう。当然、この作品の好き嫌いは極端に別れることだろう。だが、平均年齢24歳という若い集団が、自分の生まれる前の集団的狂気に挑むというこの問題作をぜひ正面から受け止めて欲しい。必ずあなたの心に響く何かがあるはずだから。


Bプログラム

Renana Raz 『WART』(イスラエル)

振付Renana Raz
出演Olivia Court Mesa, Ofer Amram and Renana Raz
ビデオ
デザイン
Yaara Nirel
照明 Yoav Barel
音楽
・音響
Or Moran
美術 Zohar Shoef
小道具 Adi Shlomovich
衣装 Noa Curiel
人形製作Einat Sanderovich


作品コメント
『WART』は人間の意識の2つの端、戦争と創造の出会いの場です。 ここでは戦争から識別された代替現実が立ち現れますが、私達はそれらをバラバラに解体し、新しい文法の中で組み立て直します。新たに創造された世界は、それ自体が現実から解放され、現代を永遠に、既知を未知に変換し、醜さを美に変えていきます。 『WART』で起こっていることはすべて現実と共鳴し合っていますが、現実に束縛されているわけではありません。 野外で起こっている恐怖の影の中では、新しい陰謀が蠢き始めています。


フェスティバル・ディレクターからの一言
この作品の中でダンサーはほとんど踊らない。かと言って、俳優のように演技をしている訳でもない。彼らはただ「戦争」という現実からこぼれ落ちた断片的な記号と遊び戯れるだけだ。なぜ、この作品にダンサーが必要なのだろう? 俳優ではダメなのだろうか? それが、私がこの作品を初見したときの率直な感想だった。しかし、時が経つにつれ、やはりこの作品はダンサーによって作られなければダメなのだという確信を抱くようになった。それはなぜなのか? 実はその答えは今もって明確ではない。だからこそ、この作品を秋田の人達に観てもらいたいと切実に思ったのだ。あなたは、この作品にダンサーが必要だと思いますか? それとも、俳優で十分だと思いますか? 終演後に、私は観客一人ひとりに聞いて回りたいという欲望を抑えきれずにいる。


Cプログラム

大駱駝艦『罪と罰』

振鋳
演出
美術
麿 赤兒
出演村松卓矢、田村一行、松田篤史、塩谷智司、若羽幸平、小田直哉、阿目虎南、金 能弘、坂詰健太、荒井啓汰
、我妻恵美子、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本 梓、梁 鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈、谷口 舞、川村真奈
照明森 規幸
音響久保勇介
衣裳堂本教子
舞台監督中原和彦
廻り舞台株式会社テルミック
カンパニー制作新船洋子
協力 新国立劇場


作品コメント
生まれると同時に背負う罪とは、そしてその罰とは
いや、むしろ生まれたと言うことが、
既に罰なのかも知れない。
この輪廻のようにつきまとうヒトの罪と罰。
大駱駝艦の主宰者・麿赤兒が放つヒトの宿命。


フェスティバル・ディレクターからの一言
大駱駝艦の新作『罪と罰』は、新国立劇場の開場20周年記念企画公演として作られた気宇壮大な作品である。思索の幅、時間の奥行き、そして空間の拡がり。どれをとってもとてつもなく「デカい」。この舞台では人生の、そして歴史の時間の流れを象徴するように、巨大な時計の振り子と廻り舞台が常に動いている。新国立劇場中劇場は巨大な舞台空間だが、麿赤兒はそれを存分に活かしきってこの壮大な人生ロマンを描き出して見せたのだ。しかし、秋田にはこれほどの舞台空間を持つ劇場はないし、だいいち廻り舞台を装備した劇場もない。秋田での上演は不可能だと誰もが思ったのだが、しかし、この作品を秋田の人達に見せたいという思いだけで特設の廻り舞台を東京から持ち込み、上演までこぎ着けた。再演を快く許可してくれた新国立劇場に心より感謝すると共に、この気宇壮大な作品を秋田の皆さんに紹介できる喜びに浸っている。


石井漠・土方巽記念 国際ダンスフェスティバル『踊る。秋田Vol.5』
主催/『踊る。秋田』実行委員会
共催/一般社団法人 パフォーミングアーツ・ラボラトリー(PAL)
助成/文化庁 令和元年度文化芸術創造拠点形成事業、(一財)地域創造 令和元年度地域の文化・芸術活動助成事業 認証/ beyond2020
後援/駐日イスラエル大使館、駐日韓国大使館 韓国文化院、駐日シンガポール大使館、(公財)日韓文化交流基金、秋田県教育委員会、秋田市教育委員会、(一社)秋田県芸術文化協会、(一社)秋田市文化団体連盟、
(公財)秋田県国際交流協会、在日本大韓民国民団 秋田県地方本部、秋田県日韓親善協会、秋田大学、国際教養大学、秋田公立美術大学、秋田魁新報社、朝日新聞 秋田総局、毎日新聞 秋田支局、読売新聞 秋田支局、
産経新聞 秋田支局、河北新報社、共同通信社 秋田支局、NHK秋田放送局、ABS秋田放送、AKT秋田テレビ、AAB秋田朝日放送、CNA秋田ケーブルテレビ、エフエム秋田、秋田経済新聞
協力/新国立劇場、ソウル国際振付フェスティバル(SCF)、NDA International Festival、M1 Contacts Contemporary Dance Festival、福岡ダンスフリンジフェスティバル、(株)ジャパン・ダンスプラグ

         

お問い合せ
『踊る。秋田』事務局
E-MAIL:Info@odoru-akita.org
TEL:018-874-9037